車庫証明の配置図の作成には手間がかかるイメージを持っている人は少なくないと思います。
また作成にあたっていくつか疑問点がある人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は車庫証明の配置図についてその概要と書き方について解説します。
物件ごと(一戸建て・マンション・機械式・立体式)に見本を交えて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
配置図について
配置図とは、「車両を駐車するスペースがある」、また「車両が保管場所に接する道路へと問題なく出入りできる」ということを証明するために必要となる書類です。
駐車場や周囲の建物、道路を図示し、駐車スペースや道路には寸法が必要となります。
基本的にはメジャーなどを使って測りますが、そこまで厳密な寸法が要求されるわけではありません。
駐車するスペースが明らかにあるよということが客観的に図示されていれば多少のズレがあっても問題にはなりません。
最低限必要となる寸法は次の3つです。
- 駐車スペースの縦・横幅
- 駐車場の出入り口
- 隣接する道路の幅員
配置図の作成は、パソコンのソフトを使って作成してもいいのですが、ボールペンを使って手描きで作成しても構いません。
ここからは物件ごとに、作図例を交えながら作図方法を解説していきます。
一戸建ての場合
①駐車スペースの縦・横幅を記載(記入例:5m×3m)
②駐車場の出入り口の幅を記載(記入例:6m)
③隣接する道路の幅を記載(記入例:3.5m)
駐車スペースは分かりやすいように赤色等で囲むといいでしょう。
駐車場がカーポートやシャッター付車庫の場合は余白部分にその旨を記載します。
またその場合は、屋根の高さも記載します。
※駐車スペースには、車がきっちりと収まるスペースが必要です。自宅の敷地外へはみ出すような場合は当然ですが車庫証明は下りません。
マンション・アパートの場合
①駐車スペースの縦・横幅を記載(記入例:3m×4.5m)
②駐車場の出入り口の幅を記載(記入例:4m)
③隣接する道路の幅を記載(記入例:6m)
④道路の幅を記載(記入例:5m)
駐車場に番号があれば記入します。
駐車スペースは分かりやすいように赤色等で囲むといいでしょう。
駐車場がマンション・アパートに併設されている場合はお住まいの建物を作図します。
駐車場の位置を特定しやすいように周辺の目印となる建物(作図例:ガソリンスタンド)を作図すると担当者が分かりやすくなります。
管理会社から配置図をもらう
マンション等の賃貸物件の場合、管理会社によっては所在図・配置図を用意してくれるところもあります。
お願いをする場合は使用承諾書を手配する際に、確認するといいでしょう。
ただし、管理会社からもらった配置図は寸法等の記載事項が記載されていないことも少なくありません。
記載事項を十分確認をし、もし記載されていないものがあれば付け加えて完成させましょう。
※管理会社から提供された配置図を提出する場合は、所在図・配置図の用紙には「別紙添付」と記載して提出します。
機械式駐車場の場合
①駐車スペースの縦・横幅を記載(記入例:5m×2m)
②駐車場の出入り口の幅(記入例:8.5m)
③車両制限値を記載
④段数・階数を記載
⑤隣接する道路の幅(記入例:3.5m)
機械式駐車場の場合はご自身の駐車スペースの段数・階数のみ配置図を作成します。
どの段数・階数なのか文字で記載します。記入例では1Fと記載しています。
また、高さや重量等の車両の制限値の記載も必要です。
これら制限値を記載した表示板が駐車場の入口付近など目につきやすいところに表示されています。
駐車スペースは分かりやすいように赤色等で囲むといいでしょう。
立体式駐車場の場合
①駐車スペースの縦・横幅を記載(記入例:5m×3m)
②駐車場の出入り口の幅を記載(記入例:9m)
③建物の出入り口の幅を記載(記入例:4.5m)
④車両制限値を記載
⑤階数を記載
⑥隣接する道路の幅(記入例:5m)
※駐車スペースが多い場合はサンプルのように波線などで省略しても構いません。これは他のどの駐車場でも同じです。
立体式駐車場の場合は、ご自身の駐車スペースのある階数のみ配置図を作成します。
どの階数なのか文字で記載します。記入例では4Fと記載しています。
上記サンプルのように1階の建物の出入り口をそのまま上部の階に複合させる形で作図しても構いません。
また、高さ等の車両の制限値の記載も必要です。
駐車スペースは分かりやすいように赤色等で囲むといいでしょう。
駐車場に番号があれば記入します。
最後に
いかがでしたか?
この記事ではパソコンを使って作図していますが、手書きでも全く問題ありません。
配置図はクオリティーの高いものは求められていません。
仮に定規を使わずにフリーハンドで作図したとしても、この記事でお伝えしたポイントをしっかり押さえて作図していれば受け付けてもらえることがほとんどです。
またこれは当然ですが、車庫の大きさより車の方が大きければ車庫証明は下りないので事前にしっかりと確認が必要です。